最初の一年 彼は完全にギアスの支配下にあった

あの男が傍らにいなくても使役は持続し

たとえ数週間離れていても意識が正常に戻ることはなかった

今は五日と保たない

会話の途中でふとギアスが解けると、彼は注意深く観察し、言葉を選び
何事もなかったかのように会話を再開する

聡明さに陰りはない
けれど、

私にさえ分かってしまう
ギアス下では執拗に口にするあの名前を、まるで禁忌のように避けるのだから

そして、私が察した事を、同時に彼も察してしまっているのだろう
気づくと数日分の記憶がない

どちらに向かって何の為に歩いていたのか、
ドアを開けようとしていたのか閉めるつもりだったのか、
何一つ、
分からない

そして腫れ物にでも触れるかのような緊張感で扱われ、痛ましい目で見られるのだ
数年の間はそれでも良いかもしれない
だがそんな日々が、いつまで続く?
十年?
二十年?
…一生?
いつまで、持つ?
「大丈夫だよ」

どうしても会話が繋がらなかった時に、彼はばつが悪そうに笑ってそう言った
大丈夫ならば
なぜ、ギアスの持続時間は短くなり続けているのか
なぜ、ギアスが解けている事を悟られまいと振る舞うのか
なぜ

あの男の存在を予感すると

まるで処刑台へ向かう囚人のように、身体を強ばらせるのか…

それが起こる日は そう遠くないのかもしれない
てなかんじで、オフ本の予告漫画…未満なものをかいてみました^^
シュナの哀れさはほんとうにたまらないお…。